星読み（占星術）の太陽は、人生を切り拓くための「方向性」を表します。
太陽の「Willー志」が発揮されることによって、人は自己肯定感を得ます。
それは、自信とパワーの源泉であり、それによって人は健康になり、エネルギーに溢れスタミナもつきます。
「太陽意識」はもともと目覚めているものじゃないので、太陽の意識で生きるのは、たやすいことではありません。
その意識の獲得には、多くの学びが必要になります。
変化を望まず、ただ楽で安穏とした人生を望む人は、太陽の意識で生きようとはしません。
その厳しさを選ばない人たちは、「月の意識」で保身的に生きようとします。
変化や挑戦のない人生は、無難にみえるかもしれませんが、それでは人生の空は暗く曇ったまま…。
あなたの人生の空を照らすには、「太陽意識」を目覚めさせることがまず大切。
自主性をもって、自分らしく生きることが、「太陽意識で生きる」ということです。
わたしたちが太陽の意識を獲得しようとするプロセスが、表向きにはその人の「性格」のようなものになって現れます。
ですから、一般的に「太陽何座の人はこういう性格」というふうに言われますが
太陽星座は、性格という表面的なものにとどまらない、わたしたちを突き動かす根源的なエネルギーです。
イキイキと充実した人生を生きるための「方向性」や「あり方」を知ることで
人は自発的に人生を創造することができるようになります。
人生を積極的に動かしたいと願うなら、あなたの太陽サインと向き合ってみてください。
太陽を獲得する道は、厳しいけれど、必ずあなたに活力を与えてくれます。
生きるためにまず必要なもの、それは元氣、バイタリティなのですから。
♋かに座
支配星 ☽月 エレメント 水 活動宮
~I feel（我、感じる）～
１２星座（サイン）は、そのテーマごとに４つに区分されます。
<1番目>①おひつじ座→②おうし座→③ふたご座は、「個人」の育成がテーマでした。
そしてかに座から
<２番目> ④かに座→⑤しし座→⑥おとめ座は、「人間性や情操」の育成がテーマになります。
好奇心旺盛に外の世界へと出ていき、興味の対象を広げたふたご座の後
かに座が意味するのは、「帰属」、安心できる「居場所」、「集団性」。
安定や定着を表す「４」番目の星座。□のように、囲われる範囲を表します。
かに座は「水」の第一星座であり、水の星座は、感情、愛情、情緒などを意味します。
火（おひつじ座）→地（おうし座）→風（ふたご座）の冒険の旅は、
水（かに座）でいったん決着をつけることになります。
活動サインのかに座は、「情」が関わることに、積極的に動いていきます。
人間の情操は、基本的に人とのやりとりの中で培われていきますから
情感があふれ、それを向ける対象を求めつづけます。
求め、体験することがその人をつくりますから、かに座の人はとても愛情深い人になります。
あらゆる場面において、決着をつけるのは、
火（意志）でも、地（物質）でも、風（知性）でもなく
水（感情）的なものしかありません。
あらゆる受容は、感情な納得によって決着します。
かに座では、ふたご座までで発達した個人の意識が、「集団」という「枠」の中に集中します。
集団は、身近なものであれば、家族や感情的に大切な人たち…
その範囲が広くなれば「国家」という枠の愛国主義、果ては、「地球」というグローバリズムにもなります。
一般的に、かに座は「家族的」だと言われますが、「共通性」を見出し、拡大していくことが行動の基礎になります。
心落ち着く場所、安心をどこに見出すかが重要なので、血縁は関係ないかもしれません。
大衆性も表すので、かに座的な人は、人氣者になる傾向があります。
愛情深くとことん尽くしますが、いったんキライになると、徹底して冷たくなる傾向も。
【ポジティブ面】
家族や仲間を保護し、ケアするやさしさ
世話好き、情が深い
親密な関係性を築ける
周囲から愛されやすい
記憶力がよい
【ネガティブ面】
感情の起伏が激しい
排他的、馴染まないものを排除する
個人の自由を許さない
えこひいきしがち
孤立し、不平不満が多くなることも
🍀ポジティブ、ネガティブというのは、あくまで一般的なレベルでのこと。
本質的にみれば善悪はありませんが、ネガティブ面が出すぎているときは、本来の自分を生きられていないかも。
自分を見つめ、整えることが必要かもしれません🍀
【適性のある仕事】
🍀太陽星座は、向いている仕事を表します。
人を保護し、育てる仕事
保母さん、幼稚園教諭、看護師
家庭的なサービスをする仕事
旅館やホテル、飲食関係
日用品、妊婦や子どもに関する仕事
住宅、不動産、インテリアに関する仕事
在宅でできる仕事
【かに座のギリシア神話】
大神ゼウスと人間の女性アルクメスとの間に生まれた英雄ヘラクレス。
ゼウスの正妻ヘラは強い嫉妬心から彼を憎んでいました。
ある日、ヘラクレスと多頭の蛇のような怪物ヒドラとの闘いが長引く中、ヒドラに加勢させるため、女神ヘラは大蟹カルキノスを差し向けます。
大蟹カルキノスは、仲間のヒドラを助けようと、ヘラクレスの足をハサミで挟んで攻撃するも、いとも簡単にヘラクレスに踏みつぶされてしまいます。
怪物ヒドラと大蟹カルキノスは親友だったといいます。
仲間を守るために、英雄ヘラクレスに挑み、あまりにもあっけなく踏みつぶされてしまったカルキノス。
圧倒的な力の差があったにも関わらす、怖れず仲間を助けようとする、あふれるやさしさ。
そんなあふれる情感が、かに座には息づいています。
＊かに座の愛情に包まれるしあわせ＊
かに座は、愛情を注ぐ対象を求めます。
個人的な欲求よりも、集団のために尽くすことで愛が溢れてくるのです。
現代は、集団に属するわずらわしさから個人主義がもてはやされますね。
でも、その独りの氣楽さとひきかえに、孤独感で死にそうになっている人も大勢います。
かに座は家族を表し、血縁が人を縛ることも多々ありますが
かに座＝血縁の家族
というより、自分の心がほんとうに落ち着く場所
心をゆるし、内なる愛を共有できる人とのつながり
そうしたところから得られる安心感がかに座の本質。
家族に恵まれている人は、それが居場所でしょうし、そうでない人は別の心の拠り所を求めればいいのです。
これからの時代、家族という血縁に縛られるあり方は、そろそろ終わりを迎えそうです。
心の底から真に求めれば、必ずそれは現れます。
自分がほんとうに落ち着き、深い情感が自然とあふれ出す人たちとのつながり
それがあれば、人は幸福感を感じられるはずです。
数百年前の日本では、「為す＋合わせる」で「しあわせ」と言ったらしいです。
お互いの為し合わせで、愛情が湧いてくるイメージが湧きます。
人は、人とのつながりで自分自身の中の愛情を感じることができます。
これからの時代、情のないものは、人間関係も、仕事も、なんでも成り立たなくなるでしょう。
深い情感は、あらゆる創造的行為の根になるものですから。
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